東電、持ち株会社化を決定 脱原発など株主提案

東京電力の株主総会の会場に入る株主=25日午前、東京都千代田区

東京電力は25日、東京都内で株主総会を開いた。2016年4月に持ち株会社制に移行することを正式に決定した。脱原発などを求めた15の株主提案が事前に出された。原発からの撤退や、日本原燃と結んでいる使用済み核燃料の再処理契約の破棄などを訴えている。東電は全ての株主提案に反対している。株主提案は全て否決され、総会を終えた。

東電は電力の小売り、燃料・火力発電、送配電の三つの社内カンパニーを分社化し、持ち株会社の傘下に置く。20年4月に始まる大手電力会社の送配電部門を切り離す「発送電分離」を先取