日本は寒く浪花も寒い

幼少の砌’みぎり)木で出来た橋の欄干(らんかん)の霜を指で押しながら歩いてみたり、小川の淵の畦道は霜柱で、歩くとザクザクと音がして見事な靴跡が出来たり・・今思えば実に寒そうな情景だけれど楽しく歩いていた気がするね。
 今はその様な風景はないが六十有余年の人生で最も寒い浪花を感じている。窓からの眺めは雲と青空だが竹林は風に右往左往し、窓でも開けようものなら肌の切れそうな冷気だよ。年寄り向きな日じゃないね。

 今冬は北海道で二つの低気圧が合体して台風並みの風と冷気が・・・ではないが、浪花の最も寒い日だと予報士が語っていたね。しかし今冬のあんな気圧配置なんて