精霊流し

水辺に浮かぶ

精霊流しの灯り

わずかな風に吹かれて

ゆらり、ゆらいと流れて行く

浮草のようであり

我が人生であり

川面の映る灯りを見詰めて

虫が眼に入ったと涙をふく

精霊流しの舟に

左手の銀の指輪を載せました

流れ流れてお星様まで届いてほしい

願いを込めて両手を合わせる

夏も終わり

心も決まりました