お星様になったね

窓から夕日が落ちて行く
残り日で頬が赤く染まった
そんな穏やかな顔を覗き込んでみる

時間が止まったような
何も聞こえない
時間だけが過ぎて行く
空気が止まったような
目を伏せた父の顔

今夜はお星さんになる
出来たてのお星さまになる

今度は高いところから
私と喧嘩しようね

時間が止まった部屋に
二人でいる

白い布下に痩せた父の顔
合わせた両手には

産んでくれて
育ててくれて
ありがとう

やっと感謝の気持ちが出ました

とうとうお星さんになったね