月の明かりで

まんまるお月さまが照らす
影模様

縁台で灯りを消して座る
十五夜のススキの穂が
わずかなな風に揺れている

秋ナスの漬けものと
サツマイモの甘煮と
早生柿
ビールを継ぐ手にそっと添える
貴方の手

あなたとの暮らしにも
なれました

いつまでもこの暮らしが続くように
また一口飲む
声に出したい
「幸せです」

この思いをいつまでも続けたい
生きていることが
こんなに楽しいとは知りませんでした
この日を「忘れない」