寒椿

寒椿に霜が落ちた朝
赤い花弁に白い霜がかぶる
昇りかかった太陽が
霜を溶かす

燃えざかりの寒椿
涙を含んだように霜がとける
大きな水滴となり
朝日に輝く

寒椿の赤い花片
燃えるような赤に朝日が射す
霜は溶けて水滴になる

燃えた昨夜のことも
ないごともなかったように
水滴になり落ちていく

我が恋の行方のよう