ひとり芝居「花影の花」

表参道の能楽堂で再演された水谷八重子「花影の花」ひとり芝居を観てきました。
初演でも感動しましたが、所作も台詞も安定して空間も生きているので堪能しました。
大石りくの半生で、豊岡の娘として父との会話から内蔵之助との桜下での出会い、夫と長男との別れ、再び豊岡の父との会話、長男主税の訪れと別れ、切腹後の嘆き、21年後の三男との齟齬、そして尼僧になる思い、幕切の夫への声掛け迄情感あふれる好演でした。
勘十郎演出と下座音楽の使用が効果をあげたのも特筆したいものでした。
決して恵まれているとは言えない八重子の立場ですが、若い時からの各方面の活躍を生かした芸力を是非