朗読新派「大つごもり」25

例年年末に観ている朗読と芝居ドッキングの「大つごもり」を今年も観ました。
今回は八重子不参なので、岩崎加根子と新橋耐子の参加になり大分色合いの変わった仕上がりになりました。俳優座の芸はやはり樋口一葉には不似合いと感じ、新橋の参加で全体に緊張感が漲ったのを面白く思いました。
みね役は40年余前の英つや子の適役、名演が忘れられないのですが、あの身から滲み出るいじらしさは現代ではもう望めないのを痛感しました。本年は更に見せる演技を感じたので、とても共感は感じません。石之助の児玉は一歩踏み込んだ演技で印象的とは対照的でした。
やはり現代語訳を登場させずに余韻をも