S48記録映像「婦系図」至福!

新派が15年ぶりに国立劇場公演に登場するせいか、定例の「公演記録鑑賞会」も今月はS48「婦系図」公演からの抜粋上映になった。リアルタイムで観ているので感動再来。
現吉右衛門が30歳前に初代水谷八重子と共演し、明治の青年の苦悩と恋を見事に演じきった名舞台だった。ほぼ同世代の自分が客席で感動したものだった。
さり気ない名台詞の言い回し、「親鳥を真似てさえずるドイツ語だ」のメリハリ、嘆くお蔦を感じて悩む受ける演技等確認して、改めて今日の芸の芽映えを見た思い。柳永二郎の台詞の届け方(主税を後日観られた幸せ)翠扇の大きさ、武始の味、殆ど世にない強者たちを暫し懐かし