3月文化座「三婆」

文化座の「三婆」公演を観て来ました。
文化座の初演を見逃していますが、S48芸術座の初演を観ているので愛着ある演目です。この年月で、内容がかなり身に迫るようになり、福祉の後退も実感しました。
大劇場の上演はかなり見ていますが、今回の舞台との対比で時代の違い、演出家の意図の違い、演者の感想などなかなか興味深い成果になりました。
前半の3人のバトルのテンポと迫力、後半、特に大詰の承知の上の綺麗ことにしている点が今回の特色でしょう。本妻の詫びで3人が残る辺りの運び等のそこはかな哀感はアンサンブル効果でした。重助の忠義ぶり、大詰の節度ある老け方も印象的でした。本