6月の新派初日に。

お誘いが有ったので、6月早々の初日の三越「新派」を観ました。
月之助加入で何と「国定忠治」を演じるのが話題。久里子主演「深川の鈴」は川口松太郎自伝的シリーズ「人情馬鹿物語」の内の短編で久しぶりの上演の並べ方でした。
「極め付き国定忠治」は、旧新国劇の十八番演目「若獅子」の笠原章の指導に旧座員の助演という陣容の上演でした。昨年亡くなった新国劇贔屓の知人の影響で「若獅子」の忠治上演をよく観たが、若い頃は辰巳島田時代を見聞きしていたので懐かしい演目。辰巳を連想する言い回し、すっきりした容姿(も少し肉が欲しいが)の月之助の忠治企画に驚嘆して、勉強ぶりを褒めよう。