7月藤山寛美27回忌新喜劇を観る!

新派、新国劇と並んで好きだった松竹新喜劇を東京で観る機会が増えた。孫の藤山扇治郎が加入して勢いが出てきたので往年の名舞台を思い出しながら観ている。
夜の部鑑賞。「夜明けのスモッグ」30年代前半の時代設定になっているが、初演が曾我廼家十吾と記録にあるのが想像つかない位、今回もピンとこない設定になってる。今日の路上生活者とも違って、意志的に浮浪者になった人ってとても理解できないだろう。さすが、観客の反応も当初は戸惑い勝ちだった。お坊ちゃんになった男が再会する友達と金持の父へ説教する見せ場は、祖父を思わせる風貌と声柄、熱演に引き込まれた感じでホッとする。高田次