市川月之助が「?喜多村緑郎」を継いで、劇団「新派」に加わる披露の新派公演。
S38から見続けて歌舞伎に次ぐ観劇歴のある好きな新派芝居ですが、この年月に劇界に変転色々ありました。客層の好み、調和より目新しさ、余韻より説明、感動より面白さ等、戦前の東京人の嗜好を反映した新派劇は、TV全盛以降は解散した新国劇同様もろに影響受けた玄人向き大衆向き演劇分野（商業演劇という区分けもあります）だと思います。松竹専属劇団なので経営難で解散という憂き目を見ず、手入れしながら今日を迎えた新派劇の実情でしょう。旧派（歌舞伎）〜新派〜新劇（現代劇）の流れで役割は終わったとは観始