アキ*さん
まだ『美術』という言葉すら存在しなかった明治時代の視覚文化を紹介する展覧会。西欧から油彩画が紹介されたことで遠近法をベースにした写実表現が可能なことを知り、その普及に尽力した画家たちがいたことをはじめて知ることができました。
いわゆる誰もが知る傑作とか名作の類いは展示されていませんが、それまでの日本になかった新しい絵画表現を生み出そうとする画家たちの、熱意やまじめさが伝わる作品が数多く展示されています。
日本が明治に変わった時代は西欧では印象派が誕生した時期とも重なります。美術史的にも大きな変化が生じた時代だったことと同時に、各国で万国博覧会が開催されて、日本の陶器や工芸品が大人気となり、ノリタケが海外に輸出されるようになった経緯も紹介されていました。
一見すると地味な展覧会かもしれませんが、このような歴史のプロセスが存在したことが、その後の日本美術発展のベースになったことに違いはないこと。作品を観て楽しむというよりは、数多くの学びを得ることができた展覧会でした。
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ぐりーんさん ありがとうございます。
明治は西洋文明との交流が本格的に始まった時代の大きな変わり目だったので、当時の日本人がどのように受け入れて、美術品や工芸品にその影響を反映させていったのか、当時の芸術家たちの創作活動のプロセスを確認する展覧会なのかなと思っています。
ある意味ではとても地味な展覧会かもしれませんが、観る人の知りたいという好奇心が強ければ強いほど、新たな発見に気づくことができる機会なんだと思います。
ぐりーんさんが興味を持たれた猫の作品も、何ゆえこのポーズ?この表情?と突っ込みたくなりますが、実物を観てみたらきっと何か感じるものがあるような気がするし、何でも見てみよう、聞いてみよう精神はいくつになっても忘れたくないなと思っています。
今日美術館に行ったら、いろいろな美術館のポスターが貼ってあるところに
このポスターもあり、ネットの写真と全く違ってとってもきれいでした。
見開きのチラシもあったので持って帰りました。
猫好きの私のいち推しは、「牡丹に眠猫覚醒蓋付水指」。
猫が全然可愛くない、むしろ怖いのですが見たい作品です。
https://m.youtube.com/watch?v=P8v6yne73Xw
金地に赤紫の薔薇が描かれた「色絵金彩薔薇文蓋付飾壺」。
明治時代の写真や、天才、五姓田義松の有名な絵画も展示されるようです。
特に楽しみなのは大倉孫兵衛氏の色鮮やかな錦絵のコレクションです。
展覧会のタイトルが難しいですね。視覚開化なんて。
わたしのつけたタイトルは「明治の骨董 集めに集めて展覧会」です。