スイマーへの道のり 4

 それはいきなりだった。

 『○○さん、じゃ息継ぎの練習を始めましょう』

 やった!水中で思わずガッツポーズである。趣味講座で理論武装はしていたけど、実際にナマで教わることとは大違いである。

 相変わらずビート板を使っているが、右をストロークした時に顔を水面から上がる。視線は「斜め後方を見ましょう」ってことです。

 闇雲に大きく上げない、口が半分くらい水面から出る程度。でもこれで呼吸なんて出来るようになるのだろうか。

 まさに、「神業」の最たる部分であります。

 当然容赦なく水は口から入ってくる。塩素ウォーター。コーチは「飲んでもダイジョブで