林芙美子、西村賢太、そして村上春樹。

昨日に、併読していた林芙美子の「放浪記」をkindle版でようやく読了。
彼女の「浮雲」はまだ途中なので、そろそろ早くページをめくろう。
戦争・極貧・奔放な恋愛と旅の連続の中で、極めてアグレッシブに明るく前向きに生きたであろう彼女の文字の放射に、カラダを打ち抜かれる思い......。

一方で、久しく新作が出ていなかった西村賢太氏の新作がようやく手に入る。新作「棺を跨ぐ」は、今までと同様の氏の放蕩とDVの連続の痛快なるワンパターン。これほどまでに私小説において自分をさらけだして、それを文学にまで昇華させた氏の粘着質には恐れ入るのだ。
新作と同時に氏の東日