関西の近代建築を巡る 京都ハリストス正教会

成聖式(竣工)は明治36年、ロシア宗務局承認設計図譜に基づく日本最古の正教会聖堂である。設計は辰野金吾の弟子、松室重光。
令和4年、重要文化財指定。

聖堂入口は赤いガラスの嵌った格子戸、内部の両壁には赤と青の色ガラスの嵌った窓がある。内部には日本人女性イコン製作者、山下りんの作品が飾られている。

正教会の伝道活動は明治10年代に始まり、22年には講義所が設置され、後にモスクワ総主教となったロシア人司祭が明治23~26年にかけて教会を牧した。
その後明治39年にはアンドロニク・ニコリスキイが京都初代主教に就任したが、病のため止む無く帰国、ロシア革命の混