関西の近代建築を巡る カフェきんせ

ステンドグラス好きには堪らない、きんせ。

引き戸を開け、中に入ると薄暗い前庭のような室内、泰山タイルを敷き詰めた壇、牡丹の大きなステンドグラスに期待は高まる。
その先、片開きのドアの丸い真鍮ノブを引いたら、ガンゴンと大きな音がして動かない。看板にはオープンとあるのに、店休み???
直ぐに内側からドアが同じくガンゴンつきで開けられ、どうぞ、と招じられる。

建物は江戸時代、1階の店は大正期に手が入っているそうだ。外が雨の夕方、という条件を引いても、暗い室内。小さな炎を揺らすランプが置かれたテーブルに、重厚感のある椅子。格天井から下がるシャンデリア、抑えら