第111回句会清記表 確定版


1 とろろ汁無かったことにする話
2 東雲に白き月影浮かびおり
3 柿の天むかしも今も峡三戸
4 黄落や女の噺(はなし)姦しき
5 話しつつふと振り向きぬ金木犀
6 茜さす有田の香炉柿右衛門
7 立つときは背骨一本捨案山子
8 鹿威しひととき児らを黙らせて
9 小噺を聞いて良夜の帰り道
10 枝先に水滴光る木守柿
11 迷い猫振り向かせんと添水鳴る
12 どこまでも単線軌道柿たわわ
13 思い出す故郷名物いつも柿
14 小噺に親しむ宿や柿そまる
15 被災地に色なき風の私語(ささめごと)   
16 里山はどこもかしこも