最近読んで面白かった小説を紹介します

芥川賞候補作が発表されて以来、掲載誌を図書館で借りて、全部ではないが、幾つか読んだが、なんとなくイマイチだなと思った。特別に取り上げて云々するには及ばないというか。掲載誌には芥川賞関係の作家ではない作家の作品も当然載っているので、適当にみつくろって読んでみたが、その中には候補作には感じることのできなかった面白さがあるのもあったので。それを紹介します。

① 川上弘美「ロマン派」(群像5月号)
芥川賞選考委員でもある川上さんの最新作。10ページにも満たない小編で、母親が入院したので、同居していた父親が私のマンションに来て40年ぶりに一緒に住むところから始ま