デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ』(原著2018)

図書館にリクエストから1年くらいたってようやくわたしの番が回ってきた。人気の新しい本を図書館から借りて読もうとすれば、どうしてもこうならざるを得ない。仕方がないのだが、ここまで待たされると、読もうとした時のモチベーションが分からなくなって、妙に縁遠いように思い、下手すると読まないで返却することにもなったりする。
今回は、そうはならなかった。逆にどうしてなんだろうと思うが、「ブルシット・ジョブ」という言葉をよく聞くようになったのかもしれない。斉藤幸平氏の『人新生の資本論』でも引用されていたし、このコロナ禍で「エッセンシャルワーカー」という言葉とともに、この