夫婦

「小さいから安堵」




「こんな小さな借家と狭い庭ですまんのう」

「ほら、庭先に何が居るか見えますか?」


「ん?おぉ~、綺麗な青い鳥じゃな」

「そうでしょ、広い庭だったら私たちには見えないわね」


「それもそうじゃのう~」

「家だって同じよ、呼んだら聞こえるし、
転んだりしても直ぐに来てくれるでしょ」


「わしは、お前に教えられてばかりじゃな」

「ずっと一緒に暮らしてきた夫婦だもの」