《赤羽レポ》スターハウスと限界団地

 大規模団地の多くは、高度経済成長期の産物であり昭和の象徴的な建物として注目してきました。しかし、赤羽台団地のスターハウスと桐ヶ丘団地を見た時、これまでと違った小さな思いが浮かびました。
 一方は外壁塗装を施されて国の登録有形文化財として残り、もう一方は取り壊しを待つばかりの朽ち果てた姿。それらを眺めるだけの散策者にとっては、どちらも興味深い建物であることに違いはありませんが、そこに住んでいた人たち、あるいは住んでいる人たちは、それぞれの姿をいったいどんな思いで見るのだろうと。

 実は、ボクには古い大規模団地で10年ほど暮らした経験があります。その時に