パンデミック以来2度目のザルツブルク音楽祭が、7月17日から8月31日までの全スケジュールを終えた。
とりわけ注目を集めた公演は、いずれも昨年から延期された2つの新制作オペラ、モーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』とノーノの『不寛容1960』である。
テオドール・クルレンツィスがムジカエテルナを指揮し、ロメオ・カステルッチが演出した『ドン・ジョヴァンニ』は賛否を二分した。強烈なアクセントと(おそらく意図的な)冗長さによる音楽や、アイディアの詰め込まれた舞台を観客は熱狂的に迎えたように見えたが、新聞や雑誌にはエゴイスティックなクルレンツィスの音楽と
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