つれづれなるままに・・・

「つれづれなるままに、日暮らし硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事をそこはかとなく書きつくれば、あやしうこそもの狂ほしけれ。」
兼好法師の徒然草の序段であるが、もしこの随想録が書かれた時代の毛筆の原文ではとても読むことは出来ません。私がこの文章に最初に出会ったのは高校一年の国語の教科書を通じてです。当時のテキストも上記のように現代語様式に書き換えられていたと思います。国語教師からの現代語訳のあらすじを聞いたり、参考書の注釈本(保坂編)に目を向けたりしましたが、関心も持てず、完全に納得した理解は得られていませんでした。このような古典は学者か研究者か読むも