靖国の桜。 声なきクラスメートの声をきく。

お花見のシーズンが来る。

清潔で明るく、豪華で美しい桜の花は、日本人の心ともいうべく歌に詩に、俳句に詠まれてきた。
今年も、幾十万、幾百万という人々がこの花の絢爛たる美しさに惹かれ、酔い、浮かれ、カメラを持ち、心を弾ませ、この花の下に集うに違いない。

思えば私も南は桜島、熊本城から福岡大濠公園、京都哲学の道、名古屋城、北は角館、金沢、弘前城を始め東北、北海道まで随分と桜の名所という名所を、数知れぬほど訪れてきた気がする。
東京都内だけでも、新宿御苑、宮城内外、お濠端、九段、隅田川、上野公園、小石川植物園等々数えると限もなさそう。

それだけ、齢を重ね