遺願(遺せし願い)

今日も岡山は、冷たい強風が吹く、
寒い一日だった。

大晦日の「年越しそば」もお正月の「お雑煮」も、
「おせち」もない新年は、まもなくだ。

家内はいないが、
せめて「書き初め」だけは例年通りやろうと思い。
近所の文房具屋さんに半紙を買いに行った。

去年までは、
家内と一緒に安物の半紙を買っていたが、
今年は、なぜか奮発して、
少し高級品を買った。

来年は、
「遺願」と書くことにした。

「家内が遺した願いのために生きる年」という意味だが、
この二文字は、私の力量では難しい文字だ。


毎年の正月、私が書き終えて、寝室の壁に貼ると、
家内は、

「今