趣味でつながる、仲間ができる、大人世代のSNS、趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)

よくあるご質問

高浜虚子の私小説

私は高浜虚子については、芭蕉や蕪村に匹敵するくらいに評価しています。
そして高浜虚子が一時期小説家になることを目指していた事も知っていました。
しかし彼が書いた「俳諧師」「続俳諧師」「柿二つ」の三つの小説を読んだ事はありませんでした。
ところが最近偶然に宗教学者の山折哲雄さんが書かれた
「虚子が、そこにいる」という文章に出会い、
虚子の小説の内容を知ることになりました。
その内容というのがとても興味深いのです。
小説といっても、ほとんど私事を書き連ねたものらしく、
虚子の実像を知るかっこうの手がかりらしいのです。
「俳諧師」と「続俳諧師」は虚子自身のこと、「柿二つ」は子規について書かれたものだそうです。
それで判るのは虚子の俳句に対する態度なのです。
虚子はある時期から師の子規や仲間たちから俳句に対する態度を厳しく批判されるようになったらしいのです。
ところが虚子はかたくなに自分の態度に固執して、独自の俳句の道を歩むようになったらしいのです。
その道を簡単に説明するのは難しいのですが、
芭蕉も歩んだ生業としての俳諧の道に通じるもののようです。
小説の題が「俳諧師」というのがとても示唆的です。
虚子は兄の事業の失敗のあおりも受けて、大変経済的に苦労をしたらしいのです。
その事が俳句への態度にも大きく影響しているそうです。
この論文はとても興味深い文章です。

コメント

コメントはログインすると見られるようになります。