高浜虚子の私小説

私は高浜虚子については、芭蕉や蕪村に匹敵するくらいに評価しています。
そして高浜虚子が一時期小説家になることを目指していた事も知っていました。
しかし彼が書いた「俳諧師」「続俳諧師」「柿二つ」の三つの小説を読んだ事はありませんでした。
ところが最近偶然に宗教学者の山折哲雄さんが書かれた
「虚子が、そこにいる」という文章に出会い、
虚子の小説の内容を知ることになりました。
その内容というのがとても興味深いのです。
小説といっても、ほとんど私事を書き連ねたものらしく、
虚子の実像を知るかっこうの手がかりらしいのです。
「俳諧師」と「続俳諧師」は虚子自身のこと