普通が一番(水彩画)

被災者のインタビューをテレビで見ていた時、インタビューに答えた男性の言葉が心に残った。
「普通が一番」、何の飾りのないこの言葉が、輝いて聞こえた。
普通に食べれて、普通に生活できて、普通に生きられる事が、どんなに大事か分かりました、と言う趣旨の事を話された。
私達は、便利な生活に慣らされて、それが普通だと思っている。
普通と言う定義は、難しい。
スイッチ一つで、ご飯がたけ、風呂が沸かせ、部屋が暖かくなる。
これが普通だと我らは思っているが、本当にそうだろうか。
もう一度、普通の言葉をかみ締めてみよう。
「普通が一番」良い響きの言葉である。

絵 「東京湾