手すり

以前にも書いた事があるが、私は旧い家に
住んでいる。
築45年以上も経っている家である。
ただ当時としては珍しかったろう鉄筋コンクリ−ト
3階建てである。
先日の地震でも大丈夫であった。

昔の商家そのもので、店の奥に別棟を建てて
そこを住まいとしたのである。
信じられないだろうが、私は嫁いでから今年で
36年同じ部屋で同じ天上を見ながら暮らして
休んできたのである。
それはそれで幸せだったのかもしれない。

その家の二階に行く階段に「手すり」がある。
私が嫁いで2,3年後だったろうか。
主人が、あまり足が丈夫でなかった姑の
ために付けた物である。
姑は