楽しかろうと苦しかろうと
人間の生など知ってか知らずか
時はいつも淡々とその歩みを刻み続ける

人間の一生にとっては
時はただの傍観者に過ぎない



幸せだとか不幸だとか
それは時が決める訳では無い

人間がただそう思うだけだ
人間がただそう感じているだけだ


時が何かを解決してくれる事も無い

人間がただ自分の心と
時間をかけて折り合いをつけていくのだ



時は流れると言うけど

その人間の一生を見た時
時は流れていくだけのものではない事に気が付く


むしろ、時は流れない

それは積み重なっていくものなのだ


額の皺に
心の襞に
記憶の一片づ