「悲しい自分を抱きしめて愛する」

5/22日の朝日新聞、
いつものように、
ナカニシ先生の「万葉こども塾」を読んだ。

今週は、大伴旅人の歌



世の中は 空(むな)しきものと 知る時し
いよよますます かなしかりけり



だった。


「この、世の中は空しい」という思想がよくわかった時に、
いっそうわが身が愛(かな)しくなった。



という意味だそうだが、
くりかえし読むうちに何かがこみあげてきた。


旅人は、この歌を詠む直前に妻を亡くし、
都から来た使者から親しい人の訃報を聞き、
この歌を詠んだそうだ。


中西先生は、
この歌を、「この世は仮の世だから空しい」
という仏教思