春夏秋冬

月が欠けていくように
思い出が少しづつ薄れていく

それはどうしようもない事だね
時が経つと言う事はそう言う事なんだ

「なんか寂しいね」

遠くを見つめた瞳で君は言う

探した言葉を見つけられなくて
僕はただ君を抱きしめた


春夏秋冬
君を想って過ごした季節

時が経つほどに募る君への想い
思い出になんかしないから
傍にいてよ
僕の隣でいつも微笑んでいて




切なげにひっそり咲いて
誰にも知られずに散って行く

もしかしたらそんな花の方が
この広い世界ではきっと多いのかもね

「なんか悲しいね」

振り返った君の瞳に浮かんだ涙

不器用に生きる事