希望の轍

猛暑が続いている。

夏と言えばサザンである。
そして我が家ではサザンといえば、
「希望の轍」である。

息子がイギリスに留学していた頃の
夏休みに車の免許を取った。
私をドライヴに誘ってくれた時、おっかな
ビックリで隣の席に座ったのを今でも
ハッキリ覚えている。
その時、車の中で流れていたのが「希望の轍」
であった。
急に大人びた彼の隣で私は幸せの絶頂だった。
たしかワ−ゲンを乗っていて、それが又彼に
ピッタリで嬉しかった。


主人はいつも成田までの送り迎えをしていた。
息子を送っての帰り道、いつも「希望の轍」を
聴きながら、時には涙で前がかすんで見