中国地方の旅日記も終わり、またスペイン旅行のトレドに戻ろうと思っていたところ、「アルバ公爵夫人の結婚を巡る相続財産について」のニュースが載っていた。
　今年の1月16日の読書日記に、堀田善衛著『ゴヤ?、マドリード・砂漠と緑』集英社文庫で、ゴヤとアルバ公爵夫人との関わりについて書いた。
　「そんなゴヤの前に現われたのが、ドニャ・マリア・デル・ピラール・テレーサ・カイエターナ・デ・シルバ・イ・アルバーレス・デ・トレドという長い名前をもつ、第13代アルバ公爵夫人、スペイン第一等の家柄の一人娘であった。夫は第11代のビリャフランカ侯爵家から来た人で、ハイドンとも