絵のある自伝

安野光雅の「絵のある自伝」を読了した。著者は、国際アンデルセン賞等を受賞した著名な画家、絵本作家で、司馬遼太郎の歴史紀行「街道をゆく」の装画を手掛けたことでも知られている。本書の内容は、主として日経紙「私の履歴書」に掲載された内容を、加筆訂正したものである。
 本書の内容は多岐に渡る。子供のころの思いで。父母、兄弟、親族のこと。進学から、軍隊への応召、敗戦、小学校の教員となったこと。結婚。絵描きを目指して自立した後の苦労。絵本作家としてのデビュー。畏友と呼ぶ「村松武司」他、多数の人々との交流。司馬遼太郎や佐藤忠良の想い出。旅の想い出。人生観。etc.これ