あすか風に吹かれて

万葉の故地、歴史と浪漫薫る飛鳥の里に初秋の情景を楽しんでみる。

やはりこの季節、ここでも彼岸花が主体だ。

花に寄せる想いはみな同じなのであろう。
少々歩けば汗ばむほどの中、大勢の人で賑わっていた。

棚田では恒例の案山子ロードが人気だが、こちらとしてはあまり興味がないせいか、ほとんどシャッターを切ったことはない。

破れ帽子にへのへのもへじ。
使い込んだ絣模様に蓑笠着けて一本足で立つ。
歌の文句にあるような素朴な案山子を最近あまり見かけなくなった。
そんな懐かしい案山子なら写欲もわくのだが。

今年はこれで彼岸花ともお別れ。
「年々歳々花相い似たり