◯みむめも

「天然」と息子は私を笑う。
一生懸命やっていても、どこかでネジが落ちる。

温泉へ行くと脱衣所で迷う。
宿の同じバスタオルをかけた籠が並んだ中から
自分のを見つける事が出来ない。

とあるところへ電話をかけた。
何度かけても話し中。
諦めかけたころフト気がついた。

私がかけていたのは今かけている我が家・・・嗚呼。
携帯電話を息子からお下がりでもらったときも
そうだった。
息子に用事があって電話をした。

何度かけても話中で出てくれない。
怒りが爆発していたところへ「オゥ!」と
顔を出した。

「誰と長話してるの!」と問いつめた。
「かかってきてねぇぞ」