【〆縄の村】?

<車旅> 湯迪・避暑行 ?
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【清津峡から小赤沢】
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  牧之はここからさらに丘陵を越え、まっすぐ中津川に出て見玉に泊まる。だがそこまでも優に20?はあるだろう。まだ半分だが、一日に40?も進めるものかどうか。それは置くとして、楊梅らは清津川を渡ったところで牧之の山道と別れ、清津峡の左岸を遡上した。
  奥の外れに清津の湯があった。内湯だが蝉の声もなく、ただ渓流の音だけが聞こえる。静かないい湯だった。
  湯上がりに二人は宿の表に出てみた。清津峡を足元に見下ろす露天が道向うにあるが、泊まり客専用らしく、まだこの時刻