神戸の叔母には大阪に昔住んで居た古い家がある。
高齢になり面倒も見られないので悩んでいるのを知った。
　　「垣根がはみ出してね、ご近所さんが迷惑だって・・・。」
誰も住まない家は庭も荒れ果てるのは早い。
かれこれ３０年も住まないのでは留守宅と言うより廃墟。

叔母が元気な内は警察に連絡が来る度に出掛けた。
都度草取りが中心だが垣根までは手が付けられない。
とうとう自治会からも苦情が来て子供達が面倒を見る。
　　「いっそ借家にして誰かに貸したら？」
　　「ピアノや子ども達の道具が全部置いてあってね！」
とは言え隣家の方は随分迷惑をされているだろう。

そこ