“話しごっこ”

テレビがなかった頃のこと。
小学校の低学年だった。
雨か雪かで外で遊べなかったような時、子供たちは数人で度々“話しごっこ”をした。
いや、天気が悪かった日だけではなかった。
外遊びに飽いた時もそうだった。
誰からともなく、じゃあ次は“話しごっこ”をしようかと。

場所。
印象に残っているのは玄関脇の物置き。
狭いところ。
大人たちだったら狭すぎる場所。
そんなに暗くない場所だったのは丁度良かったのかもしれない。
適度に密やかで話し易い空間のようではあった。

話し。
怖い話が中心だった。
おばけ。
ひんたま。(火の玉)
溺れ死に等々。
で、一番が火事話し