遠山郷

「遠い山で遠山だ」遠山郷

 先月、ウッディさんの日記「しらびそ高原と下栗の里」を拝見させて頂いた。
 そこには、郷愁さえ感じさせてくれる「遠山郷」の山腹に点在する民家が立ち並ぶ悠久的な美しい田園風景が映し出されており、ウッディさんの素直な表現のなかに、温か味を感じました。
 
 ウッディさんの日記に誘われるまま、ぼくは以前読んだことのある黒田正夫初子共著「山の素描」の中に収載されている「遠山川西沢」の一篇、そして松涛明の遺稿集「風雪のビバーグ」から「春の遠山入り」この二篇を書架から取り出し、読み返してみました。

「遠山川西沢」は、黒田夫婦が昭和3年