やさしいウサギ (インドの神話)

あるところに、心のやさしい3羽のウサギがおりました。

その評判を聞いた帝釈天さまが、

「そのウサギたちに会ってみよう」と

みすぼらしい老人に化けてウサギたちを訪ねました。

ウサギたちは、その姿に関係なく老人の訪問を喜び、

もてなします。

1羽は暖を取るために薪ひろいに、

もう1羽は自分の毛で服を作り始めました。

最後の1羽は「ごちそうが無いので、私をどうぞ

召し上がりください」そう言うと火の中に飛び込みました。

これを見た老人は帝釈天に姿を戻し、

黒く焦げたウサギを抱きその皮をはぎました。

するとウサギは、白