あるところに、心のやさしい3羽のウサギがおりました。
その評判を聞いた帝釈天さまが、
「そのウサギたちに会ってみよう」と
みすぼらしい老人に化けてウサギたちを訪ねました。
ウサギたちは、その姿に関係なく老人の訪問を喜び、
もてなします。
1羽は暖を取るために薪ひろいに、
もう1羽は自分の毛で服を作り始めました。
最後の1羽は「ごちそうが無いので、私をどうぞ
召し上がりください」そう言うと火の中に飛び込みました。
これを見た老人は帝釈天に姿を戻し、
黒く焦げたウサギを抱きその皮をはぎました。
するとウサギは、白