私の掃除法

結婚する時母に持たされた「棕櫚の箒」
箒の肩には、母の手作りでチェックのカバーが架かっていました。
其のカバーはとうの昔に無くなりました。

棕櫚の箒は、お湯に漬けると「悪い履き癖」が取れ、また新しい箒のようにまっすぐになってくれます。

この箒、急なゴミの時だけのりようでした。

最近、鳥羽の料理旅館「大石屋」で、濡れ新聞をちぎり、撒き散らし、箒で館内を掃除されているのを見て「やっぱり昔の掃除法はいいな〜!」と私の胸に激震がはしりました。

濡れ新聞、最近の印刷は手が黒くなりません。
ちぎった濡れ新聞は部屋の隅々まで誇りを立てずに掃き清めることが出来ま