体がこの世を生きている

スキーを始めたのは、40代半ばからだった。
それまで都会に暮らしていたから、スキーという
世界とは無縁だった。

仕事の都合で信州に赴任し、寒冷地で暮らすように
なってから、となりの人に騙されて板を履いた。
何も道具は持っていなかったので、道具はその隣人から借りて、
Gパン姿でゲレンデに出た。
ともかく寒かった。

その後、気持ちに少し変化が出た。
隣人がまたスキーに誘ってくれないかなと
期待する気持ちが生じてきた。

そうこうするうちに、隣人のお誘いに期待するのでなく、
やがて自分一人でいくようになる。
こうなると止まらない感じがしてきた。
はまってい