花南天(ナンテンの花)

ナンテンは晩秋の赤い実の印象が強いが、花は今が丁度開花時期である。六弁の白い小さな花が円錐状に開く。円錐状の白い花はかなり目立つが、個々の花はあまり目立たないので見過ごしてしまいがちである。

小さな花を観察すると白い花びらが開ききって、黄色の蕊の真ん中にこれから時間をかけて丸くなり、晩秋に赤くなる実が膨らみかけている。花序には、まだ蕾のもの、花弁が開きかけたもの、花弁が反り返り中の実が確認できるようなもの、花が散って実が膨らみかけたものなど、様々な状態を見せている。

ナンテンの葉は、冬には紅葉するが、若葉から色づいたものもある。ナンテンの実はこれから