ガンと向き合う (35)  手術への疑問

8月26日までに筆者として、今後の治療方針を決めなければならない。

抗がん剤アブラキシンは確かにガンの患部を縮小させる効果があった。しかし、以下に述べるその副作用に耐えるには可成りの苦痛が伴った。手足の先端部のしびれがあった。それはワイシャツのボタン掛けで不自由な思いをさせた。身体全体の脱力感があり、それは眩暈に似た症状となり、朝のテレビに合わせ体操しているときなどに身体をふらっとさせた。一度は二階への階段途中で、足の痺れがスリッパを意図せずして脱がせてしまい、同時に眩暈に似た症状が出てバランスを失った途端、一階の廊下へ後頭部から落下する事故が起きた。