夕暮れ早く夜明けは遅い。
古来夕暮れの薄暗さは「たそがれ」といい、夜明けの薄明かりは「かわたれ」というらしい。
たそがれは「誰(た)そ、彼」という語源に由来し、夕闇の迫るなかで、一刻も早く人の顔を認識するために<誰だ、オマエ>と語気を強めたのでしょう。
一方、かわたれは「彼(か)は誰(た)れ」は、だんだん明るくなっていく朝のゆったりとした気分で<あの人は誰でしょう>と叫んだのでしょう。
夜長、睡魔をさそう寝床の読書ではじめて知りました。
ー「季節の366日」倉嶋 厚 ー
いやはや、日本語は意味難解、でも奥深いものが秘められていて興味は沸くも