吉良上野介 公  最期の謎 -5-最終




 無事 本懐を遂げた義士47人は 山鹿流の体系で整列し、整然と退去をはじめた。6時すぎだ。人通りの多い両国橋を避け 迂回して永代橋を渡ったと言う。途中代官所に使いをやり、今で言う 自首の訴状を 渡している。
道行く先々で民衆の拍手 喝采 大歓迎を受けたであろう。


   義士が退却中 もしバラバラに逃走していたら
  美談は有り得ない。泉岳時に御しるしを殿の墓前に
  報告し、菩提を弔った。すべて死を覚悟した行いだ。

 爺と違うのは死に場の武士の一分 潔ぎよさだったろう。
この後 大名4家にお預けとなり 武士の習い 切腹して
有終の美を飾り