連載:京の歳時記

都大路に風 薫る 京 優雅王朝絵巻

風薫る京都に王朝絵巻 葵祭、斎王代ら優雅に


 京都三大祭りのトップを飾る葵祭が15日、風薫る京都市内で行われ、平安王朝の装束を身に着けた約500人の行列が都大路をしずしずと進んだ。

沿道を埋めた大勢の見物客は、優雅に進む王朝絵巻のような行列を見守った。

 葵祭は下鴨、上賀茂両神社の例祭で、正式には「賀茂祭」という。フタバアオイと桂を装束や牛車(ぎっしゃ)などに挿すことから葵祭と呼ばれるようになった。起源は6世紀にさかのぼるといわれる。「源氏物語」の車争いの場面でも知られる。

 午前10時半ごろ、薄曇りの中を、全長約800メートルの行列は京都御所